電車やバスの移動時間、スマホで手軽に漫画を読んでみてはどうだろうか。今回は、2025年上半期にバズった漫画を紹介する。
コミックエッセイ『自閉症育児奮闘記~今できること』は、シングルマザーのまるさん(@shishishishimr)と、発達障がいと診断された幼い息子・リュウくんの日常を描いた作品だ。初めての育児に加えて、息子の成長への不安や悩みが描かれ共感を呼んでいる。また、そんな親の苦しみをよそに、ゆっくりと確かに成長していく息子の姿も微笑ましい。今回は、まるさんが初めて発達外来を訪れた時のエピソードと、その後の心境の変化について紹介する(後編)。
「発達外来」への戸惑いと、診断への抵抗
発達外来を勧められたときの最初の印象について、まるさんは「そもそも発達外来という科があることを、そのとき初めて知りました。そのため、『療育にも行って、さらに病院にも連れて行かないといけないんだ、忙しいな…』と思っていました」と当時の心境を回想する。