幸せに暮らしていたデザイナー・種(たね)さん。ある日突然、激しい吐き気に襲われ、理由もわからぬまま「オエオエ地獄」と称する発作に5年間苦しむことになる。その原因はパニック障害だった。自身の体験を描いた漫画『パニック徒然日誌』がSNSで反響を呼んでいる。
今回は、「パニック障害になって困ったことと必要だったもの」をテーマに、漫画に込めた思いなどを著者に聞いた。
眠れない日々…「自律神経が壊れた」と感じた発作の始まり
パニック障害の影響は人それぞれだが、種さんの場合、まず眠れなくなったという。「元々少し不眠症気味だったのが…朝まで眠れないどころか、丸一日眠れないこともありました。こんなに眠れないのは初めてで、『自律神経が壊れた』と思い、漢方を飲んでみたりもしましたが、イマイチ効果はなく…。発作の頻度が少なくなっても、変わらず眠れないことが多かったです。『寝なきゃ…!』と焦り、逆に交感神経が過敏になってしまっていたのかなと思います」と、当時の苦悩を語る。