ウォーカープラス
  • 画像提供:(C)魚田コットン/KADOKAWA


    子どもは親を選べない。“自分の親がよその親と違う”と気づくのはいつだろうか?朝起きたら母親はいない。保育園児なのに友達の家に行って、朝ごはんを食べる。そんな「放置子」のような子供時代を過ごしてきた漫画家・魚田コットンさん(@33kossan33)の自伝漫画『家族やめてもいいですか?』を紹介し、本書に込めた想いを聞いた。


    放置子だった作者が描く、子ども時代の孤独と違和感


    画像提供:(C)魚田コットン/KADOKAWA画像提供:(C)魚田コットン/KADOKAWA画像提供:(C)魚田コットン/KADOKAWA


    魚田さんにとって、母親がまだ保育園児の自分を置いて出かけるのは日常だった。朝目が覚めると1人きりで、母の帰宅を待ち続ける日々。あるとき、また母親がいないと気づいた彼女は、同じ保育園の友達の家を訪ねた。そこで朝食をご馳走になり、保育園まで送ってもらうのが当たり前だった。父親は家にいることが少なく、母親は特定の男性と会っていたという。幼い魚田さんの目に映る大人は、なぜか「冷たい人」と「優しい人」の2つに分かれていた。疑うことを知らない彼女は、それが自分の家庭の普通だと信じていた。


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