「ムカサリ絵馬」という風習をご存じだろうか?未婚のまま死んだ人が寂しくないよう、死後に結婚させる“死後婚”だ。実際に東北地方、主に山形で江戸時代から残っている風習で、婚礼服姿の男女の絵を奉納するが、この儀式には破ってはいけない掟がある。その掟とは一体…?もし破ってしまったらどうなるのか?
そんな「ムカサリ絵馬」にまつわる背筋が凍るホラー漫画『鬼の居る間にわたしたちは』(著者:三ノ輪ブン子さん(@minowabunko)の第2話を紹介する。
転校生の肩には凶悪な怪異が憑いていて…
主人公の女子高生・螢は怪異が見える体質だった。ある日転校してきたあざみの肩には凶悪な怪異が憑いており、その事件をきっかけに2人は仲良くなる。事件から2週間、何事もなく平穏な日々を過ごしていたのだが…。
ある朝、学校の校門に、転校生・あざみを追って前の学校の男子生徒が押しかけ、交際を迫っていた。異常なほどにあざみに執着する彼のストーカー行動は徐々にエスカレートし、螢が「生き霊とかになられたら困る」と心配していた矢先に事件は起き、「ムカサリ絵馬」絡みのホラーな展開へと進んでいく。