ウォーカープラス

富士フイルム株式会社(以下、富士フイルム)といえば、写真や映像に関する製品やサービスを提供するイメージが真っ先に浮かぶのではないだろうか。特に昭和・平成時代には誰でも簡単に写真が撮れる「写ルンです」を旅行やイベントで使っていた人も多いかもしれない。


そんな富士フイルムは、2006年に化粧品市場に参入し、2007年にスキンケアブランド「アスタリフト」を立ち上げた。現在では数々の口コミサイトでも高い評価を集め、昨今は女性だけでなく男性のユーザーも多いのだとか。それにしても数あるスキンケア商品があるなかで、なぜアスタリフトが選ばれているのか。


そこで、アスタリフトのブランドを立ち上げた背景や、高い評価を受ける理由などについて、富士フィルム 化粧品事業部 マーケティング統括部 PRチーフ 藤谷知世さんに話を聞いた。


写真フィルムを作って売っていた富士フイルムが、スキンケア製品をどのように生み出したのか。その開発の裏側に迫る


写真フィルムと化粧品、4つの意外な共通点


1934年、大日本セルロイド株式会社から写真フィルム事業を独立させて誕生した富士写真フィルムは、写真用・映画用フィルムの国産化を目的に事業をスタート。長年、フィルムに加えカメラも製造する総合写真メーカーとして活躍した。


そんな同社が、写真技術をスキンケアに転用できる点に注目し、2007年にアスタリフトブランドの創設にいたった。同ブランドについて、藤谷さんは「フィルム技術とスキンケア開発には4つの共通項があります」と話す。


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