今や日本の国民食として愛されるラーメン。関東圏だけでも数多くのお店が点在し、それぞれの個性やこだわりを詰め込んだラーメンを提供している。
多種多様なラーメン店の中から、京王井の頭線の5軒を厳選して紹介する。創業70年の老舗「永福町 大勝軒」、二郎インスパイア系「ぶっ豚」、腸活でも注目される麹らぁめんを出す「田祭木」といった気になる“麺々”が勢ぞろい!
【下北沢】簡単なコールと卓上カスタマイズで気軽に楽しめる!二郎インスパイア系「ぶっ豚 下北沢店」
2025年7月にオープンした二郎インスパイア系ラーメン店「ぶっ豚(とん) 下北沢店」。極太麺に濃厚な豚骨スープ、満腹中枢をさらに刺激する山盛りの野菜、チャーシューが堪能できる二郎系ラーメン店だ。コアなファンを抱え、ひとつのラーメンのジャンルとして確立されている。そんな二郎系の一杯をより気軽に、ビギナーにも楽しんでほしいという思いで営業しているのが同店。
メニューは自家製の極太麺や特製のカエシをベースとした「らーめん」「油そば」「つけめん」の3種類。それぞれ、小サイズでも一般的なラーメン店と比べて麺の量が倍近くあり、トッピングの野菜やチャーシューの量もかなりのボリュームとなっている。同店でいう所の普通サイズは、他店の大盛り以上のサイズ感なのでビギナーは注意が必要!
二郎の直系店だとコールをはじめとする独自のルールがあったり、コアなジロリアンたちに囲まれた雰囲気だったりと、ビギナーにはハードルが高いのが正直な所。だが同店では「“二郎の入り口”として利用してほしい」と、ビギナーに優しいサービスがいくつも用意されている。
今回は看板メニューの「らーめん」を注文。麺の量は「小」でも300グラム、「大」になると450グラム(※麺量は茹で前)。麺だけでも腹がはち切れそうなほど大盛りだが、同店ではプチサイズ200グラムを用意しているので、食べ切れるか不安な人でもご安心を。
麺は自家製麺でモチモチの食感が心地よく、噛むごとに風味が広がる。通常「かため」だが、注文時に「柔らかめ」に変更も可能。
二郎系といえば注文前のコール。一般的には野菜、アブラ(豚の背脂)、カラメ(味の濃さ)などの量を伝えるのが定番だが、こちらでは「アブラ」、モヤシとキャベツの「野菜」の2つ。それぞれ「普通」「マシ」「マシマシ」の3種類から選ぶスタイルだ。
「アブラ」は豚の背脂を醤油ベースのカエシに漬け込んだもの。キレのあるカエシと背脂のコクが感じられ、スープに溶け出して適度な濃さになるので、濃い味が好みの人は「マシ」や「マシマシ」でもOK!