ウォーカープラス
  • 新卒で入社したばかりの社員が、突然退職してしまう──。今、そんな“びっくり退職”が企業の悩みのタネになっている。「思っていた仕事と違った」「人間関係がうまくいかない」など理由はさまざまだが、背景には“自己理解の不足”が潜んでいるのだとか。


    そんななか、「退職代行の前に、まず“自分の気持ち”を整理してみませんか?」という新しいアプローチが注目を集めている。それが、AIを活用して日々の振り返りをサポートするアプリ「Stockr(ストッカー)」だ。「辞めたい」と思う前に、“なぜそう感じるのか”を見つめ直すきっかけをくれるツールだというが、具体的にどのような仕組みになっているのか。


    今回は「Stockr」を提供する株式会社ビルディットの代表取締役・富田陽介さんに、「びっくり退職」の実態や「Stockr」の特徴などについて話を聞いた。


    日々のできごとや感情を記録すると、AIがポジティブなフィードバックをくれる「Stockr」。若手社員の「びっくり退職」を防ぐ新たな一手として注目されている 【画像提供=ビルディット】


    「びっくり退職」とは?若手社員が突然辞める理由


    「“びっくり退職”の主な原因は、人間関係と“期待とのギャップ”です」と富田さんは語る。


    「例えば、上司とのコミュニケーションがうまくいかない、想像していた仕事内容と違う、給与や待遇にズレを感じる。こうした不一致が積み重なって離職につながります。特に入社前のすり合わせ不足が大きいですね」


  • 続きを読む