ウォーカープラス
  • 「これ、おたくんとこの鳩かい?」 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ


    ホラー漫画「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」で、実際に聞いた、集めた、体験した「実話怪談」を描く作者の水村友哉さん(@gontanopoo)。今回は、その中から「鳩の鳴く家」というエピソードを紹介するとともに、作者の水村さんに制作の経緯について話を聞いた。


    水村さんは、漫画家としての原点に水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』を挙げており、妖怪やお化けに魅せられ、幼いときから描き続けてきたという。そして現在、「ちょっと笑えて、でもしっかり怖い」、そんな“日常の中の異物”を描く独自のスタイルを確立している。


    異常な鳩の行動が招いた不気味な夜


    【漫画】「鳩の鳴く家」 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ「鳩の鳴く家」02 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ「鳩の鳴く家」03 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ


    今回紹介する話は、水村さんが法事の席で親族から聞いた“身内の体験談”をもとにしている。物語の語り手である作者の叔父は、幼少期に母と兄妹とともに鳩を飼っていた家に住んでいた。


    ある日、檻の中で鳩が異常な鳴き方を始めたため、外に放したところ、普段とは全く異なる不審な飛び方で空中を旋回したという。そのうち一羽が電柱に絡まり、首を落としてしまうという悲劇が起こる。鳩の姿が見つからず、家族が困惑していたその夜、隣人の老婆が「これ、あんたのところのじゃないか」と、袋に入った鳩の死骸を持って現れるという不気味な展開となる。


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