福岡といえばもつ鍋、とんこつラーメン、水炊き、焼き鳥…とおいしいご当地グルメが目白押しで、福岡にちょっと転勤しようものなら胃袋をガッツリとつかまれ「福岡から帰りたくない」という沼に陥ってしまう「福岡ブラックホール説」がささやかれる世にも恐ろしい土地である。そんな福岡へ出張や旅行で訪れた際は、お腹パンパンになるまでグルメを楽しむのもいいが、腹ごなしにちょっと温泉に立ち寄ってみてはいかがだろうか?
「福岡市への出張や旅行ではレンタカーは借りないし…」と心配される人もご安心!今回紹介するのは“車がなくても行ける”という気軽さをコンセプトにセレクトした日帰りの街中温泉である。「福岡市街地で温泉?」と他県民からしたら意表を突く本企画だが、出張の疲れや旅の歩き疲れを癒やしてくれてなかなかいいものである。

観光スポットも!海の玄関口・博多埠頭に建つ「波葉の湯」
国内の各エリアを行き来するフェリーや市営渡船、そしてクルーズ船も発着する、福岡の“海の玄関口”と呼ばれる博多埠頭。そんな博多埠頭にはウォーターフロントの商業施設「ベイサイドプレイス博多」があり、その一角に「みなと温泉 波葉の湯」がある。まさに潮風と海の香りを感じられる温泉施設だ。すぐ隣には博多を象徴するタワー・博多ポートタワーの姿も。博多ポートタワーは、東京タワーや通天閣などの設計を手がけた内藤多仲さんによる設計で「タワー6兄弟の末っ子」と呼ばれており、市街地を一望できる無料の展望室も。観光や出張の際にちょっと立ち寄るスポットとしてもおすすめだ。今回は、そんな好立地にある「波葉の湯」の支配人・東さんに話を伺ってみた。
■【公共交通機関で行く】博多駅や天神からの主なアクセスは?
博多駅からタクシーを使っても10分強で到着するエリアだが、公共の交通機関を使っても気軽にアクセスができる。東さんに訊ねてみると「JR博多駅の博多口にある西日本シティ銀行前から『博多ふ頭行きバス(99番)』が出ています。所要時間は約20分で終点で下車すればいいのでわかりやすいと思います」とのこと。さらに福岡の繁華街・天神エリアからのアクセスも聞いてみると「天神ソラリアステージの前から『博多ふ頭行きバス(90番)』に乗って終点下車していただければすぐ目の前です。所要時間は約8分です」と教えてくれた。ちなみに、福岡市営地下鉄を利用する場合の最寄り駅は「中洲川端駅」となり、徒歩約18分で到着。歩いて行けなくもない距離である。

■【温泉施設の魅力】どんな過ごし方ができる?
温泉施設について、支配人の東さんにさらに詳しく話を聞いてみた。
――出張や観光で訪れた人が手ぶらで行っても大丈夫でしょうか?
もちろん、手ぶらでご来館いただいて大丈夫です。波葉の湯オリジナルおぼろタオルや使い捨てタオルの販売もご用意しております。シャンプーやボディソープ、化粧水などのアメニティも浴室・脱衣所にございますので、気軽にご来館ください。
――露天風呂エリアはとても広くて、たくさんの湯舟がそろっていますね。おすすめの湯舟はありますか?