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紅葉の見頃は全国に広がり、東日本から西日本にかけ続々と美しい紅葉が楽しめるようになった。今回は、今見頃を迎えている名所や、今週末(11月8日(土)・9日(日))に美しい光景を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介する。


見頃を迎えそうな紅葉名所をピックアップ※写真は黒部峡谷の紅葉 画像提供:黒部峡谷鉄道株式会社


※各スポットの見頃は2025年11月5日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。


※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2024年以前のものです。


【東北】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな紅葉名所


■【東北・青森県】弘前公園(鷹揚公園) / 弘前城をバックに眺める風情ある景観


色づき状況:今見頃(※2025年11月5日現在)


生き生きと色づいたモミジが美しい/弘前公園(鷹揚公園)の紅葉 画像提供:弘前市公園緑地課


1100本のカエデ、2600本の桜が美しい色を放つ弘前公園の秋の紅葉は、訪れる人に深まる秋を感じさせる。また、園内の植物園を会場に行われる「弘前城菊と紅葉まつり」は、フラワーアートや丹精込めて造られた香り高い菊花が見事に咲き競い、古城の秋を演出する。2025年10月31日から11月9日(日)までは「弘前城菊と紅葉まつり」が開催。期間中は夕暮れから21時まで特別ライトアップを実施予定だ。城と紅葉の織りなす風景は幻想的で、日中とは違った公園の風景を楽しめる。


■【東北・秋田県】小安峡 / 渓谷から湯けむりを上げる大噴湯は圧巻


色づき状況:今見頃(※2025年11月5日現在)


紅葉でカラフルに染まった渓谷を流れる皆瀬川/小安峡の紅葉 画像提供:湯沢市


秋田県湯沢市に位置する小安峡は、紅葉の名所として知られる。皆瀬川が深いV字峡の底を流れ、滝や急流が独特の景観を作る。秋になると、渓谷には黄や紅に彩られた木々が美しく色づき、特に轟音とともに白い湯けむりを上げる大噴湯とのコントラストが芸術的だ。遊歩道も整備されており、紅葉を見ながらハイキングが楽しめるほか、小安峡温泉が近くにあり、温泉に浸かって旅の疲れを癒やすこともできる。


■【東北・岩手県】厳美渓 / 川岸の景色が随一の名勝天然記念物


色づき状況:今見頃(※2025年11月5日現在)


力強い岩と優美な紅葉のコラボレーションが見事/厳美渓の紅葉 画像提供:一関市観光協会


古都・平泉にも近く、一関市の主要観光地の1つである厳美渓。川底にできた甌穴(おうけつ)は大変珍しく、国の名勝天然記念物にも指定されている。ほかにも奇岩、怪岩、深淵、甌穴、滝など、約2キロにわたって続くスポットはどれも迫力満点だ。長い年月をかけて磨かれた岩肌とエメラルドグリーンの水流、そして四季折々の美しい景色は見もの。秋は紅葉が見どころで、10月中旬からモミジが鮮やかに色づき、渓流の滝とのコントラストを楽しめる。


■【東北・山形県】大滝公園 / 轟音を上げて落ちる滝が迫力満点


色づき状況:今見頃(※2025年11月5日現在)


流れ落ちる水のしぶきを感じる/大滝公園の紅葉 画像提供:一般社団法人東根市観光物産協会


山形県東根市に位置し、国道48号沿いにある、高さ約10メートル、横幅約15メートルの大滝。巨木の間からほとばしる清流が、轟音を上げて真っすぐに流れ落ちる光景は壮観で、東根の隠れたパワースポットとして人気を呼んでいる。滝を中心に周囲は渓谷公園になっており、秋にはブナやモミジが美しい紅葉を見せる。川沿いに降りて滝のすぐ近くまで行けば、臨場感たっぷりだ。すぐそばには山形県天然記念物指定の巨木「大カツラ」もあり、人気の立ち寄りスポットになっている。


■【東北・宮城県】鳴子峡 / 断崖絶壁の上から見るV字峡谷の紅葉


色づき状況:今見頃(※2025年11月5日現在)


高さ約100メートルの渓谷に広がる紅葉は圧巻/鳴子峡の紅葉 画像提供:鳴子温泉郷観光協会


JR鳴子温泉駅から車で約10分。国道47号に平行して走るV字型峡谷は、大谷川の浸食により成立した峡谷で、高さ約100メートルの断崖絶壁が2.5キロにわたって続く。奇岩と松の緑が点在する中に織りなす紅葉美は数ある名所の中でも第一級といわれるほど。紅葉期間中はJR鳴子温泉駅から中山平温泉駅間で路線バスが運行する。例年、10月下旬から11月上旬頃にかけて、紅葉の見頃となる。


■【東北・宮城県】蔵王エコーライン / 蔵王連峰が赤や黄に色づく


色づき状況:今見頃(※2025年11月5日現在)


車の窓から極上の紅葉を眺められる/蔵王エコーラインの紅葉 画像提供:蔵王町農林観光課


宮城県と山形県をつなぎ蔵王連峰を東西に横断する山岳観光道路、蔵王エコーライン。9月下旬から10月下旬までカエデ類、ブナ、ナラなど赤、黄色を基調に色づき、紅葉を見ながらの秋のドライブが楽しめる。蔵王刈田岳山頂付近の御釜、山頂近くから見る紅葉の蔵王連峰もおすすめだ。


■【東北・福島県】南湖公園 / 湖面に映り込む紅葉が美しい公園


色づき状況:今見頃(※2025年11月5日現在)


翠楽苑の紅葉ライトアップも幻想的で美しい/南湖公園の紅葉 画像提供:白河観光物産協会


名君であり茶人、また優れた作庭家でもあった12代白河藩主・松平定信によって、武士も庶民も楽しめる行楽地として1801年に築造された公園。日本最古の公園とも言われ、1周約2キロの湖周辺に広がっている。例年10月下旬から11月中旬にかけて、カエデなどの木々が色づき、湖面に映り込むさまが見事だ。また、南湖公園は小径に囲まれているので、紅葉を楽しみながらの散歩もおすすめ。


■【東北・福島県】霊山県立自然公園 / 色づく岩山と太平洋が望める人気スポット


色づき状況:今見頃(※2025年11月5日現在)


秋には錦絵を思わせるほど鮮やかに色付く木々が岩山を覆う/霊山県立自然公園の紅葉 画像提供:Ryo Yamada


阿武隈山系の緩やかな稜線の中にそそり立つ標高825メートルの霊山を中心にした、国の名勝の指定を受けている自然公園。モミジやケヤキ、ヤマボウシなどの木々が岩山を彩るさまを鑑賞するために訪れる人も多い。山中にはハイキングコースも整備されていて、太平洋を望む大パノラマと気軽なトレッキングを楽しめる人気のスポットにもなっている。


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