
家事や育児、介護など、家族の身の回りのお世話をする労働は、対価が支払われないため「無償労働」、いわゆる「ただ働き」といわれることが多い。しかし、実際にその当事者たちからは「不眠不休で働いている」「時給換算したらとんでもない額になる」という悲痛な声も聞こえてくる。 今回は、そんな専業主婦のリアルな心情と葛藤を描いた、みこまるさん(@micomalu)の漫画『専業主婦は「働いてる」とは言わないの?』を紹介する。



「社会から疎外されている」専業主婦の孤独
主人公のサチは、1歳と3歳の子どもを抱え、日々奮闘する専業主婦だ。子どもの成長を見守りたいと自ら退職を選んだものの、社会の目は厳しく、肩身の狭さを感じている。「自分の選択は間違っていたのだろうか」という不安を抱えながら、イヤイヤ期やトイレトレーニングなど、休む暇もない育児に追われている。