今や日本の国民食として愛されるラーメン。関東圏だけでも数多くのお店が点在し、それぞれの個性やこだわりを詰め込んだラーメンを提供している。
多種多様なラーメン店の中から、特におすすめの店舗を沿線ごとに。都営三田線から5軒を厳選して紹介する。今回は「揚州商人」「あさひ町内会」「ラーメンショップ七福本店」と、確かなうまさで長年愛される名店をピックアップ。“天一”跡地に続々開業した「伍福軒」、神田エリアの隠れ家店「交点」という気になる新店も要チェックだ。
【目黒】親子4代で受け継がれる伝統の味!「中国ラーメン 揚州商人 目黒本店」で味わう絶品麺と炒飯
東京や神奈川、千葉、埼玉と関東各地に展開する「中国ラーメン 揚州商人」は、中国料理を原点とした「中国ラーメン」が味わえる店。1990年の創業以来店舗を拡大し、今や38店舗(2025年11月現在)と、多くのラーメン・中華ファンを魅了し続けている。
その歴史や店舗数もあって、一度は訪れたことがあるという人も多い人気店だが、今回は総本山となる「目黒本店」であらためてそのおいしさを実感!

「揚州商人」としては2025年で35年。もともとは現在の代表の曾祖父が中国から日本に移り、中国料理店を経営。その後、祖父、父と受け継がれてきた伝統の味を、現在は4代目が継承し、今に伝えている。
常時30種類以上の「中国ラーメン」をはじめ、チャーハンや小籠包といった点心、甘い菓子類を指す甜点と幅広く、豊富なメニューが用意されている。そのなかでも定番で人気なのが「スーラータンメン」「揚州炒飯」だ。

「スーラータンメン」は同店で一番人気の麺メニュー。動物系のスープから広がるコク、さわやかな酢の酸味で、“コクのある酸っぱさ”が魅力。さらに、仕上げにかけるラー油で程よい辛さがあるので“コクのある辛さ”も加わり、コク・酸味・辛さの3つの旨味が凝縮された極上のラーメンとなっている。玉子や豚肉、シイタケなどたっぷりの具材とともに味わえば、ハマること間違いなしの一杯だ。

麺は4種類から好みで選べるシステム。細麺の「柳麺(りゅうめん)」、極太の「刀切麺(とうせつめん)」、糖質を39%カットした「低糖質麺」(※低糖質麺は+130円※店舗により異なる)などを用意し、すべてが自家製。
今回は定番の「揚州麺(ようしゅうめん)」をセレクト。中太の麺はコシともちもち感が絶妙なバランスで、心地よい噛み応えとともに、厳選した高級小麦の香りもほのかに感じるような上質な一品。


エビやチャーシュー、タケノコ、シイタケなどの具材を使った「揚州炒飯」もイチオシ。「揚州炒飯」は日本ではマイナーだが、美食の街として知られる中国・揚州の名物料理であり、日本で言う五目炒飯。それぞれの具材の旨味とパラパラのご飯が合わさり、絶品!麺のお供にも最適なメニューとなっている。