現在公開中の『(LOVE SONG)』は、森崎ウィンさんと向井康二(Snow Man)さんがW主演を務めた純度100%のロマンティックラブストーリー。公開前に試写で観た本作の感想を紹介(以下、ネタバレを含みます)。

【ストーリー】
突如バンコク勤務を命じられた化学メーカーの研究員・ソウタ(森崎ウィン)は、渡航初日、大学時代に突然姿を消した初恋の人・カイ(向井康二)と偶然の再会を果たす。あのころ、カイが奏でていた切ないメロディは、今もソウタの心の奥で繰り返し響いていた。
カメラマンとして活躍し、趣味の音楽も続けていたカイは、思いがけない再会に心を揺らす。喧騒と静寂が交錯するバンコクの街で共に過ごすうちに、6年という空白の時間が次第に埋まっていく。
しかし、何事にも慎重なソウタは、かつてのカイへの叶わぬ片想いの痛みから、「この恋はきっと叶わない」と心に蓋をする。以前と変わらない態度で接しようとするが、異国で自立し、逞しくなったカイの姿に、思わぬ距離を感じてしまう。そして時折見せる、どこか物憂げな表情がソウタの胸に不安を募らせていく。