
有名大学を卒業後、大手企業に入ったもののパワハラ上司に耐えられず3年で辞め、その後10年の引きこもり生活に入った35歳の山村。ようやく社会に戻るためスーパーで働き始めた矢先、運命の“恋”が訪れる。苦学生の21歳・いおりにデートへ誘われ、浮き立つ気持ちのままついて行った先はキャバクラ。おたみさんによる「ド真面目な友達がキャバ嬢にハマった話」は、読者の胃がキリキリするほどの怒涛の展開である。



純粋すぎる男が“同伴出勤”をデートだと思い込んだ日
物語は、高校からの友人である山村・橋田・おたみの3人の友情を軸に展開する。長い引きこもり生活から抜け出したばかりの山村は、スーパーでのアルバイトを通して苦学生のいおりと出会う。昼夜のアルバイトを掛け持ちする健気な姿に、山村は少しずつ心を開いていく。
いおりに誘われて食事へ向かった山村は、何も疑わず彼女の後をついていくが、その先にあったのはキャバクラ。山村は“デート”だと信じて疑わないが、実際はいおりの同伴出勤である。そこで2時間の滞在に2万5000円を支払い、気づけば誕生日には15万円を使う気満々。月収6万円の男が、彼女の手腕にまっすぐ飲み込まれていく。