
同期のいない新卒として入社した辰ノたむ(@tatsuno_tamu)さんが配属されたのは「検査課」。女性が多い職場と聞いても、高校時代も女子ばかりだったため不安はなかったという。しかし、働き始めたその瞬間から、想像とはまったく違う現実が待っていた。本作『正社員で入社した会社を半年でやめたら感謝された件』は、その半年間の出来事をもとに描かれた実録ストーリーである。
入社2週間で「新人のくせに」と排除される異様な空気



初日、挨拶に向かった配属先で目にしたのは居眠りする課長。そして、教育係として紹介されたオツ野とボネ山という2人のベテラン社員は、部署内で明らかな“力”を持っていた。
とりわけ衝撃だったのは、契約社員や外国人労働者への扱いの差だ。オツ野は、できないことがあると大声で責め立て、休憩時間には契約社員を休憩室に入れず、ロッカールームで休むよう指示する。休憩室は休む場所ではなく、契約社員の悪口が飛び交う空気の張り詰めた場所になっていた。