
街の隅々まで荷物を届ける郵便配達員は、時に住民たちの予期せぬドラマやトラブルに遭遇することがある。 現役の郵便局員である送達ねこさん(@jinjanosandou)が描く漫画『郵便屋が集めた奇談』は、同僚たちが実際に体験した不思議な話やゾッとする出来事を漫画化した作品だ。 今回は、ある女性配達員が集合住宅で遭遇した恐怖のエピソード『静かなる隣人』を紹介するとともに、一人暮らしに潜む危険や防犯対策について送達ねこさんに話を聞いた。
背後から響く「カチャ」という金属音



ある日、女性の郵便配達員がマンションの1階エントランスで作業をしていると、若い女性住民から声をかけられた。彼女はひどく怯えた様子で、「2階の自分の部屋まで一緒に行ってもらえませんか?」と懇願してくる。 事情は飲み込めなかったが、ただならぬ雰囲気を察した配達員は同行を承諾した。階段を上り、2階の廊下を進む。周囲に人の気配はない。 しかし、彼女の部屋に向かっている最中、ふいに背後で「カチャ」という音が響いた。反射的に配達員が振り返ると、そこには信じられない光景が広がっていた…配達員の悲鳴が響き渡る結末に注目だ。