
不良っぽく振る舞い、肩で風を切って歩く高校生・石橋くん。しかしその実態は、Vチューバーの“さおりちゃん”にガチ恋する隠れオタクである。そんな彼に、ある日とんでもない災難が降りかかった。登校早々、抜き打ちの持ち物検査。そして運悪く引っかかる石橋くん。よりによって没収されたのは——推しへのラブレターだった。
没収したのは、生徒指導担当で「チクリの桜井」と恐れられる桜井先生。「……これは?」嫌な予感しかしない。だが、その予感は想像の斜め上を突き抜けていく。
「え、これ……私宛?」勘違いから始まる赤面地獄



石橋くんのラブレターを読んだ桜井先生は、みるみるうちに顔を真っ赤にしていく。
実は桜井先生のフルネームは——桜井さおり。
そう、手紙に書かれた“さおりちゃん”を、自分宛だと盛大に勘違いしてしまったのだ。
「……こ、こんなこと書くなんて……」照れながら、なぜかうれしそう。その様子を前に、石橋くんの頭は真っ白になる。「違う!それは俺の推しで——!」言いたい。今すぐ言いたい。しかし一度暴走し始めたさおり先生の思考回路は、誰にも止められない。