
日々のルーティンの中で、「ご飯」だけが楽しみだという人も多い。ひとり暮らしで料理をしない田嶋にとって、個人経営のスーパーで売られている手作り弁当は、毎日を乗り切るためのささやかな支えだった。中でも忘れられなかったのが、惣菜部の手作りコロッケ。その味にすっかり心を掴まれた田嶋と、弁当を作る惣菜部のあかり。顔も名前も知らないまま、電話だけでつながる距離感が「尊い」「続きが見たい」と話題を呼んだのが、コマkomaさん(@watagashi4)の漫画「家族経営のスーパーの女の子と近くの工事現場のお兄ちゃんの話」だ。
人を惹きつけてしまう“無自覚人タラシ”の魅力



コマkomaさんが描く主人公は、意図せず人を惹きつけてしまう不思議な魅力を持っている。体つきがよく、一見すると近寄りがたいが、実は温厚で優しい。思ったことを素直に口にするが、口から出るのは人を和ませる言葉ばかりだ。そんな“人タラシ体質”は、清掃員の恋を描いた別作品でも読者の心を掴み、大きな反響を呼んできた。