「天下の台所」と呼ばれる大阪。その食文化を支えているのが「千日前道具屋筋商店街」だ。Osaka Metro御堂筋線なんば駅から徒歩約5分、吉本興業の本拠地なんばグランド花月のすぐそばにある150メートルほどの商店街で、料理道具を取りそろえたお店が40軒以上並んでいる。今回は大阪ならではの活気あふれる料理道具の専門店街に潜入してみた。

一度は焼け野原になった商店街
道具屋筋商店街の歴史は古く、明治時代にさかのぼる。1882年、法善寺のある千日前から、四天王寺や今宮戎神社へ続く参道に古道具屋や雑貨店が集まったのがその発祥だ。ちなみに「千日前」という地名は、法善寺で千日念仏が唱えられていたことに由来している。
1945年、大阪大空襲で焼け野原になり、バラック街に変貌したが、生活が落ち着きを取り戻しはじめた1948年に、道具屋筋商店街も復活を遂げた。1970年には、大阪万博に合わせてアーケードが設置され、さらに1993年、現在のアーケードに建て替えられ、シンボルマークとも言える赤い文字の「道」の看板が掲げられるようになった。