空気が乾燥し、暖房器具の使用が増えるこの季節。ニュースで「火災」の文字を目にする機会も増えてきた。「うちは火災保険に入っているから、万が一のことがあっても大丈夫」。そう安心している人こそ、要注意かもしれない。
実は、火災保険には多くの人が見落としている“請求の盲点”があるのをご存知だろうか。さらには、その知識があるかないかで、数十万円、ときにはそれ以上の負担額の差が生まれてしまうこともあるそうだ。
そこで今回話を聞いたのは、カムイ株式会社代表の片山美典さん。企業・個人を問わず、長年にわたり「保険の誤解で損をした」事例を数多く見てきたリスク管理のプロである。そんな片山さんに、意外と知られていない火災保険のあれこれについて、具体的な事例を交えて解説してもらった。

“火災保険=火事の保険”という思い込みが最大の損
「まず、皆さんに知っていただきたいのは、『火災保険は、火事のためだけの保険ではない』ということです」と片山さん。名前こそ“火災”保険だが、その実態は「住まいの総合保険」に近い。