
「三つ子の魂百まで」という言葉がある。幼い頃の性格は一生変わらない、という意味だが、本当にそうだろうか。人は変われるのか、変われないのか。考え方や立場を大きく変えようとすると、相応のエネルギーが必要になり、ときには周囲との摩擦も生まれる。そんな重たいテーマを、なぜかクスッと笑わせながら突きつけてくるのが横山了一さん(@yokoyama_bancho)の「どちらかの家庭が崩壊する漫画」だ。
縦読み告白と月100万円の罠、家庭崩壊フラグが二本立てで点灯



物語の一方の軸は、エリート社員として「仕事ができる」と評判の薬師寺シュウと、その妻ユイの家庭である。家事も育児もすべてユイ任せ、さらに義母はアポなし訪問に真面目な話を茶化す常習犯。積もり積もった違和感の上に落とされたのが、シュウのスマホに表示された「田尻モナ」という女性からの着信だった。SNSを辿ると、そこには縦読みで「しゅうあいしてる」という、冗談にしては胃が痛すぎるメッセージが潜んでいた。