「日本最後の清流」として名高い高知県の四万十川は、美しい自然に囲まれた景勝地として観光客に人気だ。川沿いをドライブするもよし、沈下橋(ちんかばし)を歩いて渡ってみるもよし、カヌーやラフティングなどアクティビティにチャレンジするもよしだが、今回は四万十川名物「屋形舟」に乗って遊覧を楽しんできた。澄んだ水面を間近に眺め、沈下橋を真下からくぐる迫力はまた格別だ。心洗われる絶景と四万十川の魅力を余すところなく堪能できる、優雅な舟旅をレポートする。

沈下橋や水辺の生き物、大自然、昔ながらの漁と見どころいっぱいの四万十川
四万十川は、愛媛県との県境にもほど近い高知県高岡郡津野町の「不入山(いらずやま)」を源流とし、ゆったりと弧を描くように土佐湾へと向かって流れる。「清流」と謳われるだけあって川底が見えるほどに透明度が高く、またその清流を守る山や森など周囲の自然も美しい。台風などで川が頻繁に増水することから、橋が押し流され流失してしまうことを防ぐため、欄干をなくして水面に沈むよう、わざと低く渡された「沈下橋」が有名だ。四万十川全体で47本の沈下橋が架かり、今でも地元住民の生活の道としての役割を果たしている。また、松明の灯りを使って鮎を捕獲する火振り漁や、椎木の枝でウナギやエビを獲る柴漬け漁など伝統的な漁が今も行われている。