
サイコミ(サイコミ)で掲載中のイララモモイ(@iroiro_kangae)さんによる『付き合えなくていいのに』は、好きなのに付き合えない片思いを軸に、繊細な人間関係を描く作品である。今回紹介する「詩歌と北山の場合」では、体型を理由にからかわれ続ける女子高生・詩歌の心の揺れを通して、摂食障害という重いテーマに向き合う。Xに投稿されると3.5万いいねが集まり、「コンプレックスの塊みたいで刺さる」「女子のリアルな関係性が苦しいほど伝わる」といった声が寄せられた。
「幸せ」を感じられるのは食べているときだけ




ぽっちゃり体型の詩歌にとって、おいしいものを食べている時間だけが心を満たしてくれる瞬間だった。だが学校では、走り幅跳びのあとに「今のってマグニチュードどんくらいっすか?」と笑われ、友達と一緒にいてもどこか孤独を感じてしまう。家では「豚みてぇにがっつくな」「早食いは太るよ」と言われ、ごはんの時間さえ安らぎにはならない。笑顔の裏に積み重なる小さな痛みが、静かに詩歌を追い詰めていくのだ。