
西野みや子(@miyakokko61)さんの作品『わたしの親が老害なんて』は、寿司屋で店員に怒鳴り散らす父や、古い価値観を押し付ける母など、身近な親との摩擦をリアルに描いている。本作は、かつては頼りになったはずの両親が、世間とのズレに気づかないまま周囲から「老害」と呼ばれる存在へと変わっていく戸惑いを綴った物語だ。
常識のズレが招く周囲への謝罪



混雑した寿司屋で20分待たされた父は、少人数の客が先に案内されると「順番を抜かすな!」と店員を怒鳴りつけた。「お金を払うお客様に失礼だろ!」と憤慨する父の横で、周囲の冷たい視線を浴びながら謝罪するのは娘の栄子だ。父は元教員で、母もそんな父に従いながら、昔の価値観を娘や孫に押し付けてくる。
「最低2人産むのが務め」「男が稼ぐから仕事を辞めろ」といった言葉を、両親は悪気なく放つ。帰省した孫の美咲に対しても、つわりで生ものを控えている声を無視し、お祝いだからと寿司の出前を強行する。さらには美咲の染めた髪が「赤ちゃんに悪い影響がある」と根拠のない否定を口にするなど、自分たちが正しいと信じて疑わない態度が、家族を疲弊させていく。