
とある一軒家へ配達に向かうと、いつも同じ場所に長い黒髪の女性が立っている。挨拶をしても返事はない。なぜなら彼女は「この世の人」ではないからだ――。そこは以前、凄惨な一家心中があった家。しかし、新しく引っ越してきた夫婦は、その恐ろしい事情をまったく知らないようだった。
今回は、現役の郵便配達員たちが実際に体験した怪異を漫画化した、送達ねこさん(@jinjanosandou)の『郵便屋が集めた奇談』より、日常に潜む身の毛もよだつエピソードを紹介する。




事故物件の住人を救うための「単独行動」
凄惨な事件があったもののあまり報道はされず、一軒家売却後に不動産屋が関係者を「形だけ入居」させて履歴を消したこともあり、新しく引っ越してきた家族には悪霊が視えていない様子だった。
霊感のある配達員・N局のカシマさんは「視えない人たちでよかった…のか?」と悩みつつも、「大丈夫なわけない…!」と、住人には内緒である行動に出る。