2026年2月20日より全国公開された『センチメンタル・バリュー』は、仲のいい姉妹と長らく音信不通だった父との再会を通して“家族とは何か”を問いかける必見作。公開前に試写で観た本作の感想を紹介(以下、ネタバレを含みます)。

【ストーリー】
オスロで俳優として活躍するノーラ(レナーテ・レインスヴェ)と、家庭を選び息子と夫と穏やかに暮らす妹アグネス(インガ・イブスドッテル・リッレオース)。
ある日、姉妹がまだ幼かったころに家族を捨てて以来、長らく音信不通だった映画監督の父・グスタヴ(ステラン・スカルスガルド)が現れる。15年ぶりの復帰作となる新作映画『帰りたい場所』の主演をノーラに依頼するのが彼の目的だった。
父に対して怒りと失望をいまだ抱えるノーラは、その申し出をきっぱりと拒絶。ほどなくして、代役にはアメリカの人気若手スター、レイチェル(エル・ファニング)が抜擢される。
そんな中、撮影場所がかつて家族で暮らしていた思い出の実家であることを知ったノーラは、再び抑えきれない感情が心に芽生えていくのだった…。

レナーテ・レインスヴェ&エル・ファニングが女優役に挑み新たな魅力を開花!
監督を務めたのは、『わたしは最悪。』(2021年)の脚本・監督を務めたヨアキム・トリアー。これまでの作品同様、共同脚本家エスキル・フォクトとタッグを組み、トリアーが愛してやまない都市・オスロを舞台に物語を紡いだ。『わたしは最悪。』の成功を経て、トリアーは再びレナーテ・レインスヴェ(『わたしは最悪。』の主演)のために役を書き下ろすことを決意したという。最初に「姉妹」というテーマが浮かび、そこから親子、そして家族全体の物語へと広がったのだそう。
トリアー監督の『リプライズ』(2006年)、『オスロ、8月31日』(2011年)、『わたしは最悪。』は、「オスロ三部作」(オスロはノルウェーの首都)と言われており、それぞれが世界的に高い評価を得ている。中でも『わたしは最悪。』は、英国アカデミー賞(BAFTA)にノミネートの後、第94回アカデミー賞では脚本賞、国際⻑編映画賞にノミネートを果たした。