
「マジメで知的な魔王軍」VS「激ヨワ勇者軍」という逆転構図のファンタジー――かと思いきや、その正体は人間の体内で繰り広げられる“闘病ラブファンタジー”だった。描かれるのは、「マジメに活動する病魔(魔王軍)」と「機能しない免疫(勇者軍)」の戦い。どこかコミカルでありながら、じわりと胸に迫る物語である。
生きる気力を失った青年が見た“体内世界”というもう一つの現実



主人公・森重大地(24歳)は、友達もおらず家庭環境にも恵まれず、さらに職場も過酷という状況に置かれた青年だ。体調も優れず、生きる気力すら薄れていた。
そんな彼はある日、「免疫が病気と闘うイメージを持つと治癒率が上がるかもしれない」という講演をきっかけに、体内での戦いをイメージするようになる。すると次第に、それは夢として現れ始めるが、単なる夢ではなく痛みを伴っていたことから、彼はそれを「己の体内世界への転生」と捉えるようになる。