
SNSの誹謗中傷や、事故現場の献花問題。現代のネットリテラシーや社会の歪みを独自の視点で切り取った漫画が話題を呼んでいる。今回は、大阪よしもと所属のピン芸人であり、漫画アシスタントの経験も持つ森本大百科さんの短編漫画『炎上』と『価値観』の2作品を紹介する。いずれも「世にも奇妙な物語×少年ジャンプ+ presents 『奇妙』漫画賞」に応募し、最終候補に残った話題作だ。本作の裏側について作者に話を聞いた。




1作目『炎上』
1作目の『炎上』は、炎上狙いで記事を投稿した記者が、逆に過剰なバッシングを浴びる姿を描いた物語。軽い気持ちの誹謗中傷が現実化したらどうなるかを描き、SNSで3万いいねを獲得した。
記者が投稿した途端、見知らぬおばさんから「あそこの女子高生があなたを気持ち悪いって笑っていたわよ」と告げられる。本人が知らなくていいことまで周囲に拡散され、人々はスマートフォンを取り出してネタにし始める。最終的に記者は住居まで特定され、追い詰められていく。