
親との別れは何十年も先のことだと思っていた。心の準備もできないまま突然訪れた母親の他界。深い喪失感から筆を置こうとしていた漫画家の村松イオリさんのもとに、一通の通知が届く。送り主は、亡くなったはずの母親だった。



母の死後に起きた実体験を描いた漫画『母からのメッセージ』。葬儀を終えて現実を受け止められずにいた家族を驚かせた不思議な現象と、それが村松さんの人生に与えた影響について話を聞いた。
葬儀から2日後、悲しみに暮れる家族のグループチャットに、突如として母親のアカウントからメッセージが投稿された。「驚いたと同時に理解するのに時間がかかった。しかし届いた文章の打ち間違いや独特な文体は、間違いなく母そのものだった」と村松さんは振り返る。「姿が見えなくなっただけで、いつもの場所に座って見守ってくれているのだと感じた」という。