7月に上演される朗読劇『花語り 源氏物語 〜 いにしえの恋、散リ咲ク花 〜』で、主演・光源氏役を務める鮎川太陽さん。生け花と朗読劇を融合させた本作は、花がもう一人の語り手として物語を彩るという、これまでにない演出が大きな特徴だ。そこで、源氏物語の魅力や役作り、共演者との関係性、さらには自身の理想の恋愛観まで、幅広く語ってもらった。

源氏物語の印象は「人間としての本質はあまり変わっていない」
――花がもう一人の語り手という舞台は珍しい印象ですが、現時点でのイメージはありますか?
【鮎川太陽】そういった演出は、僕自身も初めてです。演出の松多壱岱(まつだいちだい)さんにお会いして少しお話を聞いたのですが、花そのものだけではなく、光の使い方や見せ方など、さまざまな表現を考えていらっしゃる印象でした。
舞台は照明を使って時間の経過や空間を表現することが多いと思うので、その中で花をどう照らすのか、登場人物と花がどんな関係性を持った舞台になるのか、僕自身もとても楽しみです。
まだ稽古も始まっていないですし、松多さんも構想を練っている段階だと思いますが、草月ホールというすてきな劇場で上演されますし、どんな世界ができ上がるのか想像しながら待っていただくのも楽しみ方のひとつだと思います。

――源氏物語には、どんなイメージを持っていますか?
【鮎川太陽】学校で習ったときの印象は、当時の人たちの生活や伝え方、詩や歌といった表現方法がとても奥ゆかしいと感じていました。「もののあはれ」という美的理念も象徴的ですよね。