
小さな閉ざされた村で、ひとりの少女が“鎮守の森の神”への生贄として差し出される。死を覚悟した少女は目を閉じ、「私は二度捨てられた」と胸の内でつぶやく。その命が尽きようとした瞬間、間一髪で現れた騎士によって救い出されるが、その出会いが彼女の運命を大きく変えていく——。
すべてを奪われた少女の過去



物語の主人公・小紫は、かつて幼なじみの婚約者と穏やかな未来を信じていた。しかし、その関係は義理の妹によって奪われ、あっけなく婚約破棄されてしまう。
さらに追い打ちをかけるように、村からは神への生贄として差し出されることとなり、小紫は居場所も希望もすべて失う。「二度捨てられた」という言葉には、そんな積み重なった絶望がにじんでいる。
救いの手と明かされる“本当の神”
小紫を救ったのは、帝都守護隊の隊長・宮守礼人であった。彼は怪異を扱う専門職として、本物の“鎮守の森の神”の依頼を受け、小紫を助けに来たという。