
自身の体験をもとにしたコミカルな漫画で注目を集めているキクチさん(kkc_ayn)。母の在宅介護と看取りを描いた「20代、親を看取る。」でも大きな反響を呼んだが、現在は父の闘病をテーマにしたコミックエッセイ「父が全裸で倒れてた。」を発表している。母を見送ってから約2年後、今度は父が倒れ、一人っ子として数々の決断に向き合う日々が描かれている。
ICUを抜けて得た「安心感」と前向きな変化



父の容体は一度持ち直し、ICUから一般病棟へ移ることとなった。尿量の増加など回復の兆しが見え始め、八方塞がりだった状況から一歩抜け出したかのような感覚があったという。
「ICUと一般病棟で大きく違うのは“安心感”でしょうか。一般病棟に移れるということは生命の危機を脱したということなので、確実な前進を感じます」とキクチさんは語る。10日間のICU生活は、回復の実感が持てないまま続いたため非常に長く感じられたと振り返る。