
夜11時になったら、和室に散らばった無数のおもちゃを立て、扇風機を「強」で首振りに設定する。そして、朝7時まで決して扉を開けてはならない――。2026年5月現在、SNSで「怖すぎて鳥肌が止まらない」と1.2万超の「いいね」を集めているのが、大家(@ksyjkysk)さんの漫画『扇風機の家』だ。
本作は、著作権フリーの怪談ツイキャス「禍話禍ちゃんねる 百怪忌念スペシャル」(@magabanasi)で語られたエピソードを再構築し、コミカライズしたもの。大学の夏休み、友人の「親戚の家で留守番をするだけ」という割のいいバイトを手伝うことになった主人公。食費付き、ゲームやり放題という夢のような条件の裏には、あまりに不気味な「夜のルール」が隠されていた。
「何かに気づきつつ、隠している友達」



作者の大家さんは、以前から「禍話」のファンであり、リモートワーク中のBGMとして聴き込んでいたという。「不気味な和室など描くのが楽しそうなシーンがたくさんあった」と創作のきっかけを語る。漫画化にあたっては、怪異そのものだけでなく、状況を知っていながら真実を語らない「友人の表情や行動」に、読者が不穏さを感じられるよう細部までこだわって描写した。