「今、会議中だから電話に出られない」「内密に、至急この件を進めてほしい」——忙しい業務中、社長や上司からこんな連絡が届いたら、つい急いで対応してしまう人もいるかもしれない。
しかし、そのメールやチャットは、本当に本人からの指示なのだろうか。実は今、社長や役員になりすまして社員をだます「ニセ社長メール」の手口が巧妙化している。
以前のスパムメールは、不自然な日本語や怪しいURLで見破れるものも多かった。だが最近は、実際の業務連絡と見分けがつきにくい自然な文面で送られてくるケースもあるという。では、忙しい仕事中に届く“それっぽい指示”を、どのように見抜けばいいのか。
今回は、情報セキュリティの専門家であるLRM株式会社取締役COO・藤居朋之さんに、最新の手口と、今日から実践できる防衛術を聞いた。
“社長らしい文面”ほど疑うべき理由
スパムメールと聞くと、不自然な日本語や、怪しいURLが貼られたメールを思い浮かべる人は多いだろう。