明治期に建てられた歴史的建造物の重厚なたたずまいと、日本のビール史に関する見応えたっぷりの展示で、国内外から多くの観光客を集める「サッポロビール博物館」。ビール文化発信の拠点として歴史を刻んできたビール専門の博物館が、サッポロビール創業150周年を節目にバリューアップオープンを果たした。これまでの魅力を引き継ぎながら、最新のテクノロジーとスペシャルな体験を融合させたビールミュージアムの新たな姿に迫る。
日本のビール作りの歴史を今に伝える国内最古のビール専門博物館
バリューアップの詳細の前に、まずは「サッポロビール博物館」の概要から紹介しておこう。博物館がある赤れんがの建物は、1890年(明治23年)に札幌製糖会社の工場として建設されたもの。その後、サッポロビールの前身である札幌麦酒株式会社の製麦工場として稼働し、1987年(昭和62年)に日本初のビール博物館として開館した。
サッポロビールの歴史は、1876年(明治9年)に開拓使によって設立された「開拓使麦酒醸造所」までさかのぼる。開拓期の北海道で、若き先達が不屈の精神で挑んだビール造り。この博物館では、その情熱あふれる150年の歩みを、歴史的資料や貴重な製造用具、そして歴代のポスターや看板といった時代を彩るコレクションとともに紹介している。