真面目で人当たりもよく優しい学級委員長の海老原のことを、転校してきたばかりの不良女・蟹沢が突然「なあ?裏番さんよ」と呼んできた。教室がざわめくなか、「あの、裏番って一体…?」と戸惑う委員長に対し、彼女は「あたしには全部お見通しだ」と引かない。
しかしこの会話の数分後、彼女は心の中でガッツポーズを取っていた。実はただ海老原と話したかっただけなのだ。「我ながら言いがかりもええとこじゃ…はよツッコんでや、海老原クン」と内心ドギマギしながら話しかけた関西出身の彼女だったが、転校先は埼玉。誰一人ツッコんでくれず周囲は引いていたが、本人は「ついに話しかけたった!!」と浮かれていた。
一方の海老原は、放課後に一人頭を抱えていた。「なぜバレたんだ?」と。実は彼が裏番だということはトップシークレットであり、「それをあの女、よりによってクラス全員の前でブッコんできやがって」と一人で焦っていたのである。