郵便配達員は担当エリアに密着して郵便物を配達して回るため、自然とその地域の人たちとも顔見知りになり、次第に情報通になっていくことが多い。そんな現役の郵便局員たちが実際に経験した不思議な話や怖い話を漫画化したのが、送達ねこ(@jinjanosandou)さんの『郵便屋が集めた奇談』である。同僚が体験した話を漫画化するうちに、他局からも体験談が届くようになったという。今回は、クレーマーのご婦人が怯えた怪異の噂にまつわるエピソード『浮遊する首』について、作者に詳しく話を聞いた。
怪奇現象の噂と姑を追い詰めた嫁の嘘
配達員のハルさんは、先月転入してきたばかりのご婦人から「手紙が来ないのよ!捨ててんじゃないの?」と激怒されていた。配達員を捕まえてはクレームや嫁の悪口を言いまくることで名を馳せていたアグレッシブなご婦人だが、ある日急に怯えた様子で「日暮れ時に高架の上に人の首が浮かぶ」という噂をハルさんに話してきた。