仕事や勉強で壁にぶつかったとき、手が止まってしまう人と、自分で試行錯誤して正解を探し出せる人。その差は一体どこにあるのだろうか。
中学受験専門塾「伸学会」代表の菊池洋匡さんは、「実は家庭での『料理』こそ、試行錯誤する姿勢や効率的な段取り力を育てる最高の教材になる」と語る。
今回は『角川まんが学習シリーズ+ ねこシェフが教える はじめての料理』の発売を記念し、一見手間がかかる子どもの料理体験が、どのように学力や思考力のベースへつながるのか、その理由と親の関わり方について菊池さんに解説していただいた。
※本記事は2026年8月3日にKADOKAWAの児童書ポータルサイト「ヨメルバ」に掲載された記事を転載し、編集したものです。
菊池先生に聞く! 子どもの力をのばす料理のポイント
料理をやりたがるのは親のまねがしたいから
「料理をやってみたい!」「お手伝いしたい!」と話す子どもたちのなかには、「親がやっていることをまねしたい」という思いがあります。「おままごとセット」が定番のおもちゃとして長く親しまれていることからも、料理をする大人の姿をまねしたいと思う子どもが多いことがうかがえます。
そうした子どもの気持ちを尊重したいと思っていても、サポートには手間がかかります。大人がやったほうが早く完成しますから、「いま急いでいるから」「今日はごめん」という対応になるときもあるでしょう。しかし、手伝いたい気持ちが歓迎されない経験が続くと、中高生になってから「お風呂掃除して」と持ちかけても、高確率で「やだ」と返答されてしまいます。「やってみたい!」と子どもが口にしたときが、絶好のチャンスです。
料理で身につけられる4つの力
料理は、さまざまな面で子どもの成長にいい影響を与えます。料理を通じて身につけられる力は大きく4つあります。