子どもは親を選べない。では、自分の家庭が「ほかの家とは違う」と気づくのは、いつなのだろうか——。朝起きると母親がいない。保育園が一緒の友達の家へ行き、朝ごはんを食べさせてもらってから園へ向かう。そんな幼少期を過ごした魚田コットンさん(@33kossan33)は、当時の家庭環境を「おかしい」とは思っていなかったという。自らの半生を描いた「家族、辞めてもいいですか?」では、母親が不在がちな家庭で育った日々や、その後の家族との関係が描かれている。なぜ当時は「これが普通」だと思っていたのか。そして、自分の家庭を見つめ直すようになったきっかけとは。魚田コットンさんに話を聞いた。
「これがうちの当たり前」だった幼少期
子どものころ、魚田さんは母親を尊敬していたという。しかし、まだ保育園児だったにもかかわらず、母親が家を空けることは少なくなかった。朝起きても母親がいない。ひとりで帰りを待っていた魚田さんは、ある日、同じ保育園の友達の家へ向かうことを思いつく。「家に誰もいない!」と伝えると、友達の家では朝ごはんを食べさせてもらい、そのまま保育園まで連れて行ってくれた。