NHK大河ドラマ『光る君へ』では、昼は散楽の一員、夜は貧しき人のために働く義賊という2つの顔を持つ直秀役を演じて注目を集め、近年は映画『桐島です』や、映画『安楽死特区』など話題作での主演が続いている毎熊克哉さん。最新主演作となる『見えない娘 THE INVISIBLES』では、3人の娘を持つシングルファーザー星野学を演じている。
インタビューでは、「透明人間」を題材にした最新主演作での撮影秘話や役柄、デビュー当時の思い出、さらに最近刺激を受けた作品などを語ってくれた。
アイデアが飛び交う現場「“セリフを言わないほうがお客さんに伝わるかも”と提案することも」
――本作の脚本を最初に読まれたときの感想を教えていただけますか?
【毎熊克哉】“これは楽しい映画になるだろうな”と予測できるシーンがたくさんあったのと、“透明人間はどうやって表現するんだろう”と想像を掻き立てられるような場面も多くて、興味深い作品だなと思いました。すごくわかりやすい物語だし、テーマもキャッチーなので、大人も子どもも楽しめる作品になるだろうと感じましたね。
――3人の娘を持つシングルファーザーの学についてはどんな印象を持ちましたか?
【毎熊克哉】学は透明人間である末娘のひかりのために、あらゆる仕掛けを家の中に作って、万全な体制の中で暮らしています。それって心配性だからなんだろうなと、そんな印象を受けました。家族以外の人間からしたら“変な人”と思われるレベルの心配性ですが(笑)、ある意味、学のそういう部分がシーンをおもしろくしていたりもするんですよね。
もしも自分が学と同じような境遇だったら、ひかりが心配でしょうがないので、そこはすごく共感できました。
――竹林亮監督からは役について何かリクエストはありましたか?
【毎熊克哉】撮影は予定どおりにいかないことも多いので、大変だったとは思いますが、基本的に監督はいつも楽しそうにしていたのが印象的でした。現場でいろいろな部署から何かアイデアが出るたびに「いいですね、やってみましょう」と言ってチャレンジさせてくれるんです。そんな中で、監督が一つひとつジャッジしながら撮影を進めていたんですが、みんなのアイデアを試すときも楽しんでいらっしゃいました。