日本のトランクルーム市場の拡大が止まらない。従来のトランクルームは「引越し時の一時保管」や「溢れた荷物の退避場所」といった需要が中心であった。しかし近年、居住空間の縮小や人々の価値観の変化に伴い、都市生活を支える新たな「インフラ」としての立ち位置を確立しつつある。
狭小化する住環境と「体験消費」への移行が市場をあと押し
市場拡大の背景には、都市部における住宅の狭小化や住宅価格の高騰がある。限られた居住スペースのなかで、住居費を抑えつつも快適に暮らすため、普段使わないアパレルや季節用品を外部に預けるスタイルが定着してきた。
また、単に固定資産としての部屋を広く保つためだけでなく、浮かせた住居費を「旅・推し活・自己研鑽」といった体験消費へ回すという、ライフスタイルの変化も寄与している。
こうした市場の変化を捉え、ユーザー数を伸ばしているのが宅配型トランクルームの分野だ。寺田倉庫が運営する「minikura(ミニクラ)」といったサービスでは、利用者数が年平均約10%のペースで伸長するなど、都市部を中心に着実な広がりを見せている。