現役郵便局員の送達ねこ(@jinjanosandou)さんが描く『郵便屋が集めた奇談』は、郵便配達員たちが実際に経験した不思議な話や恐ろしい体験を漫画化したシリーズだ。今回紹介する「開かないポスト」では、何気ない配達業務の裏に潜んでいた“怪異より怖い現実”が描かれている。
どうしても開かないドアポストの謎
I支店で働くKさんは、その日クリックポストの配達をしていた。しかし、ある部屋のドアポストだけがなぜか開かない。いつもなら簡単に開くはずなのに、まるで中が何かで詰まっているような感触だった。
不在票を入れて持ち帰る選択肢も頭をよぎったが、以前その部屋の住人から「持ち帰られた」とクレームを受けたことを思い出す。「わかるぜ。早くほしいよな」と心の中でつぶやきながら、Kさんは荷物を力ずくで押し込んだ。
翌日、Kさんが再びそのアパートの前を通りかかると、そこには信じがたい光景が広がっていた。昨日の違和感は、ただポストが詰まっていただけではなかったのだ。詳細を知ったKさんは、後からじわじわと恐怖に襲われることになる。目に見えない怪奇現象ではなく、むしろ“現実だった”からこそ恐ろしい出来事だった。