「私に弟がいた!!」——。主人公の恵(めぐむ)は、家の押し入れで1枚の古びた写真を見つける。そこには離婚した父と母、幼い自分、そして見覚えのない弟の姿があった。写真の裏に記された住所を頼りに弟を訪ねた恵だったが、再会の先には想像を超える現実が待っていた。離れて暮らしていた姉弟の物語「毒のこども」を紹介するとともに、作者の墨染清(@sumizomesei)さんに制作について聞いた。
写真の中にいた「弟」
弟の存在を知った恵は、友達に付き添ってもらい、写真の裏に書かれていた住所を訪ねる。しかし、たどり着いたアパートの一室はごみが散乱し、異様な空気に包まれていた。ドアを開けたのは、学校にも通っていないような、やせ細った弟だった。部屋の奥には、だるそうに横たわる女性の姿もある。
目の前の光景に言葉を失った恵に、友達は「やばいって、ちょっと…帰ろう。これは無理」と帰宅を促す。それでも恵はその場を離れられなかった。「弟…かわいかった」と涙を流す彼女は、今ここで帰ってしまえば、もう二度と自分を“お姉ちゃん”だと名乗れないような気がしていた。