町の隅々まで郵便物を配達して回る現役の郵便局員。彼らが実際に経験した不思議な話や怖い話を漫画化したのが『郵便屋が集めた奇談』だ。なかでも注目を集めているのが、配達先の家族とすれ違った際に異変に気づいたエピソード『未来からの便り』である。
物語はあるアパートから始まる。郵便配達員が、出がけの家族に郵便物を渡そうとすると「ポストに突っ込んどけ!」と声をかけられた。その際、局員はすれ違った家族から漂ってきた不可解な「香り」に気づく。「このアパートで?……いや、そんな話は聞いてない」と思い直すものの、その匂いは強く印象に残った。そして後日、テレビのニュースでその家族の名前を耳にすることになる。水難事故で行方不明となった男性の死亡を伝える報であった。
「死期が近い人と同じ匂い」読者から相次ぐ驚きの体験談
本作の作者は、現役の郵便配達員である送達ねこ(@jinjanosandou)さんだ。同僚たちの体験談を描くうちに、他局からもさまざまな奇談が届くようになったという。