郵便配達員が実際に経験した不思議な話や怖い話を漫画化した『郵便屋が集めた奇談』。今回は、F支店に勤める配達員・Iさんが遭遇した奇妙な“シミ”にまつわる恐怖体験『壁貌』を紹介する。
配達先の路地裏で見つけた、不気味な「人の顔」のシミ
Iさんの配達先には、少し入り組んだ路地の先に家があった。バイクを降りて歩いて向かうその家には、寝たきりの高齢女性とその家族が暮らしており、呼び鈴に反応がない場合は不在票を切っていた。ある日、路地の壁に人の顔のようなシミがあることに気づいたIさん。「前からあったっけ?」と見つめるが、そのシミは妙にリアルで、自然現象とは思えなかったのだ。
日ごとに移動する顔と、訪れた住人の死
さらに気味が悪いことに、翌日「壁の顔」は移動していた。さらに翌々日には明らかに玄関前まで迫っていたという。その後、この家の家族と郵便局員を巻き込む騒動が起き、玄関には「忌中」の札がかけられることになった。