アナウンサーとして活動後、現在はタレントや俳優として注目を集める森香澄さん。Prime Videoにて独占配信中の映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』では、映画初主演を務める。
演じるのは、やりたいことや夢が見つからず、仕事や居場所を転々としながら、人生に迷う30歳のヤマダ。愛嬌を武器に人と関わりながら生きる役柄には、自身と重なる部分もあったという。森さんに初主演への思いや撮影の裏側、そして30代を迎えた今の人生観を聞いた。
「愛嬌」は人と関わるために身につけた処世術
――映画初主演が決まったときの第一印象を教えてください。
【森香澄】すごくありがたいなと思いました。まず脚本がおもしろかったですし、群像劇もやったことがなかったので、単純に挑戦してみたかったんです。ヤマダという役を私にやってほしいと思っていただけたこともうれしくて。いきなりの主演で不安はありましたが、その不安もヤマダの表現に変えられるんじゃないかなと思いました。
――その不安をヤマダという役柄のどんな部分に昇華されたのでしょうか?
【森香澄】ヤマダの不安は、仕事を失って路頭に迷うような大きなことではないんですよね。仕事もあるし恋人もいるけれど、「これって本当にやりたいことなのかな」「私の夢って何だろう」という漠然とした迷いだったと思うんです。
私自身もお仕事をさせてもらっているし、やりたいこともあります。でも、「これができます。やらせてください」と言い切れるほどの自信があるわけではないんですよね。そこが似ているなと思いました。ヤマダ自身も迷いながら生きているので、私もそのときに抱えていた不安を生かせるかもしれないなと考えて役に臨みました。