ウォーカープラスで人気の漫画をお届けする今回は「ヤングケアラー」を題材にした水谷緑(@mizutanimidori)さんのコミック『私だけ年を取っているみたいだ。ヤングケアラーの再生日記』(文藝春秋)を紹介する。
ヤングケアラーとは、家族や親族に病気・障害があり、18歳以下の子どもが日常的に家事や家族の世話を担っている状態を指す。本作は実際の当事者への取材をもとに、家族を守るために心を閉ざした1人の少女が、自分自身を取り戻すまでの過程を描いた物語だ。
※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
小学3年生で背負った「家族の重圧」と押し殺した感情
主人公の音田ゆいは母親が統合失調症を患う家庭で育つ小学3年生だ。料理や洗濯、掃除、買い物といった家事全般を幼い身で担い、下校途中に夕飯の食材を買うことも日常だった。部屋の洗濯物を見て「今日は大丈夫かな?」と母親の機嫌を窺う姿からは、幼少期から抱えてきた重圧の凄まじさが伝わる。症状が悪化した母親からティッシュ箱を投げつけられ、押し入れに隠れて耐える日もあった。