郵便配達員が実際に体験した実話であるある一軒家に配達へ行くたび、配達員を困らせる少年がいた。その日も木の上に仕掛けられたバケツの水頭から浴びせられ、「コラ坊主」と追いかけるとあらかじめ仕掛けられた罠へ誘導されてしまう。散々な目に遭わされる配達員だったが、記憶にある少年は決してそんなことをする子ではなかった。お利口で行儀のよい子どもが急に変わった理由とは何なのか。
悪戯を繰り返す少年と、配達員が気づいた悲しい違和感
びしょ濡れの配達員のもとに少年の祖母が慌ててタオルを持って現れ、「母親が長くないと知って荒れている」と話し出した。母の死が近いことを知ってからの少年は、母親が寝ている部屋に近寄りもしなくなったという。祖母は現実を受け止めきれず荒れていると見ているが、配達員には別の心当たりがあった。「まさか…でも、まさか…!?」と心の中でつぶやいた配達員の予感とは一体何だったのか。